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卒業式の様子

平成29年度 学位記授与式が挙行されました

平成30年3月21日、津市リージョンプラザにおいて平成29年度学位記授与式が挙行され、法経科第1部96名、同第2部64名、生活科学科食物栄養学専攻51名、同生活科学専攻107名、合計318名に短期大学士の学位記が授与されました。
 法経科の卒業生には短期大学士(法経)、生活科学科食物栄養学専攻の卒業生には短期大学士(食物栄養学)、同生活科学専攻の卒業生には短期大学士(生活科学)の学位がそれぞれ授与されました。卒業生を代表して学位記を授与されたのは、次の方々です。法経科第1部 丸川 綾香さん、同第2部 小田 由香里さん、生活科学科食物栄養学専攻 飯田 菜月さん、同生活科学専攻 近藤 真有さん。
 また、食物栄養学専攻の水野 菜生子さんが全国栄養士養成施設協会から、生活科学科生活福祉心理コースの日下部 綺音さんが日本社会福祉養成校協会から、それぞれ成績優秀者の表彰を受け、学長より表彰状を授与されました。
 卒業式の後、津センターパレスホールでは、卒業記念パーティーが盛大に開催され、卒業生は恩師や友人たちとの別れを惜しみました。

 

 

学長訓辞

 卒業生の皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。また、ご家族の皆様におかれましても、感慨ひとしおのことと存じ、心よりお祝い申し上げます。
 皆さんが本学に入学されたときに、私は訓示の中で、福澤諭吉の「学問のすすめ」について触れました。その中で、「学問で重要なのは、それを実際に生かすことである。実際に生かせない学問は、学問でないのに等しい」とし、さらに、学問するということは、単に本を読むことだけでなく、物事を観察し、その道理を推理し、自分の意見を立て、かつそれを演説(今で言うプレゼンテーション)し、他者と議論する営みであるという趣旨のことが述べられていると申し上げました。この2年間で、皆さんは多くのことを学び、そしてスキルを身につけたことでしょう。これから実社会に出て、いよいよそれらを生かすときが来たのです。短期大学士として自信を持って行動し、地域や社会に貢献していってほしいと思います。
 また、「学問のすすめ」の冒頭が「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」で始まることは有名です。社会の中の人間関係にある上下関係は、生まれつき存在しているのではなく、学問によって生じるものであるというのが福沢諭吉の趣旨であり、学問をすることの大切さを説いているのですが、生まれた時は誰もが平等であるという考え方は、当時としてはかなり斬新なものであったはずです。一方で、今の私たちにとっては、生まれた時に限らず、人が平等であることは「当たり前のこと」として受け入れられています。
 しかし、その当たり前のことが本当に当たり前になっているのかということについてはよく吟味する必要があるように思います。例えば、私は20年以上にわたって、男女共同参画の問題にかかわっています。女子差別撤廃条約が国連で採択されてから40年、わが国で男女共同参画社会基本法が制定されてから20年が経過しようとしていますが、もって生まれた性別によって、その人の生き方そのものが制約を受けるという状況は、一定程度の改善はあるものの、完全に払拭されたとは言い切れません。
 女性活躍推進法が制定され、女性が社会に参画する道筋は整いつつありますが、女性活躍推進法の制定により、男女共同参画という概念の影が薄れ、あるいは女性活躍推進と同等視されているきらいが否めません。しかし、女性活躍推進は経済政策としての性格が色濃く、またあくまで男女共同参画社会実現のための手段でしかないのです。我が国における男女共同参画推進のリーダー的役割を果たしている鹿嶋敬さんも、著書「男女平等は進化したか」(新曜社)の中で、女性活躍推進はプロセスであり、男女共同参画社会がゴールであると強調しています。でも、そのゴールはなかなか遠いようです。
 世界経済フォーラムが、経済活動や政治活動への参画度合いや教育の到達度などに基づき毎年公表しているジェンダーギャップ指数をみると、昨年の日本の順位は、対象となった144か国中114位と過去最低を記録しました。国内だけを見ていると、様々な取り組みがされて、男女共同参画あるいは男女平等が進んでいるように思われますが、国際的にみると、他国にどんどんと追い越されているのが現実なのです。
 このような結果となっている背景には、日本や日本人の持つ歴史や文化、あるいは国民性があるように思います。しかしながら、これから巣立ち、私たちとともに社会づくりに参画することになる皆さんには、ぜひとも男女共同参画の視点を大切にし、性別にかかわらず、一人ひとりが生き生きと、幸せに暮らすことができる社会づくりをめざしていただきたいと願う次第です。
 ところで、昨年あたりから、吉野源三郎という児童文学者が80年前に書いた「君たちはどう生きるか」(岩波書店)という本が話題となっています。漫画本にもなっていますので、読んだことがあるという人もいることでしょう。あまりにも話題となっているので、私もつい先日文庫本を購入し、読んでみました。
 物語は、コペル君と呼ばれている15歳の少年が日常生活で経験したことの記述と、その経験に対するコペル君の叔父さんからのコメントという構成になっています。その叔父さんのコメントがとても意味深く、考えさせられるものなのです。その中でも特に私の印象に残ったのは、初めの方で語られている「ものの見方について」という箇所です。
 コペル君が「人間て、ほんとに分子みたいなものだね」と言ったことに対し、叔父さんはそれを自己中心的な考え方から自己を客体視する思考への転換ができるようになった現れととらえ、コペルニクスの地動説になぞらえて話を続けています。余談ですが、コペル君という愛称はこのコペルニクスからつけられたものなのです。
皆さんも知っての通り、昔の人は、目で見たままに、太陽や星が地球の周りをまわっているという天動説を信じていたわけですが、叔父さんは、天動説に限らず、そもそも、いつでも自分を中心にものを見たり考えたりするのが人間の特質であると考えています。発達心理学的に見た場合、幼児期までは自己中心的な見方が支配的ですが、児童期、青年期になると徐々に相対的な見方や論理的な思考ができるようになるとされています。しかしながら、大人のする思考がすべて論理的であるということはありません。
 コペル君の叔父さんも、大人になると少しずつ地動説的な考え方ができるようになってくることは認めているのですが、それでも自分を中心に物事を考えたり、判断するという性質は根深く残っていると主張しています。そのうえで、「自分たちの地球が宇宙の中心だという考えにかじりついていた間、人類には宇宙の本当のことがわからなかったと同様に、自分ばかりを中心にして、物事を判断してゆくと、世の中の本当のことも、ついに知ることが出来ないでしまう。大きな真理は、そういう人の眼には、決してうつらないのだ。」と述べ、自己中心的なものの見方からの脱却の重要性を説いています。
 ダイバーシティ、すなわち多様性が現代社会のキーワードの一つとなっています。叔父さんの主張を現代風に解釈すると、多様な視点の大切さを説いていると考えることができるでしょう。これからの社会を生きる皆さんには、私が生きてきた時代以上に多様な視点から物事を考え、判断することが求められます。もちろん、一人の人間が捉えうる多様性の範囲は限られているかもしれません。でも、そういう人が多数集まり、協働することによって、より適切な判断が可能となるはずです。そのための自分磨きをこれからも継続してほしいと思います。
 また、先程紹介した、コペル君の人間が分子みたいなものだとする認識に対し、叔父さんは、「一人一人の人間はみんな、広い世の中の一分子なのだ。みんなが集まって世の中を作っているのだし、みんな世の中の波に動かされて生きているんだ」というコメントを返しています。これも、人と人との協働の大切さを説いているように思われます。ただし、これについては、単なる物質の分子とは異なり、皆さん一人ひとり、それぞれに個性や特色をもつ唯一無二の分子であることを忘れてはいけません。一人ひとりがその輝きを失うことなく、それぞれの生涯を全うしてください。
 最後になりますが、三重短期大学は皆さんすべてにとっての故郷です。いつでも気軽に立ち寄って、元気に活躍している姿を見せてください。また、相談事があれば、遠慮なく来てください。いつでも私たちは待っています。
 それでは、皆さんのこれからの人生に幸多かれと祈念しつつ、私の訓辞と致します。

平成30年3月21日

三重短期大学長 東福寺一郎

送辞

 寒さの厳しかった冬も、ようやく過ぎました。柔らかな早春の日差しの中、草木も新芽を吹き出そうとしている今日の良き日に、三重短期大学を巣立っていかれる卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。
 三重短期大学に入学されてから今日まで過ごされた時間について、どのように感じておられるでしょうか。時間の経過が早いと感じておられる方が多いと思います。三重短期大学は、同世代の在校生と自分の学びを深め合えるだけでなく、異なる年齢層の学生が交流し、共に学ぶ事ができる素晴らしい大学であると実感しております。卒業生の皆様の中にも、そう感じていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
 卒業生の皆様は、就職先や編入先へとそれぞれの道を進まれ、三重短期大学で学んだ分野やそれ以外の分野についてもさらに学ばれ、経験されることと思います。その知識や経験、努力は皆様の将来において、必ず支えになります。この先、社会に出られれば今よりもつらい出来事がたくさん起こると思います。「若い時の苦労は買ってでもせよ」ということわざがあります。若い時にする苦労は必ず貴重な経験となって将来役立つもの、求めてでもするほうがよいという意味です。若い時にする苦労は、必ず役に立つので挫けずに乗り越えていってください。乗り越えた先には必ず幸せが待っていると思います。
 私たち在校生は、皆様から学んだことを胸に、残りの短大生活を過ごしてまいります。家族、先生方、職員の皆様など私たちに関わる全ての方に感謝し、たくさんの思い出を作っていきたいと思います。
 今まで大変お世話になりました。時には三重短期大学を訪れて、その元気なお姿をお見せください。皆様の更なるご活躍とご健康を心からお祈りし、送辞とさせていただきます。

平成30年3月21日

三重短期大学 在校生代表
法経科第1部法律コース 東丸 拓未

答辞

うららかな日差しに、春の到来を感じる季節となりました。
本日は、私たち卒業生のために、このような盛大な式典を挙行していただき、またご来賓の皆様、東福寺学長をはじめ諸先生方からのあたたかいお祝いと励ましのお言葉、在校生からの心のこもった送辞を賜りまして、心よりお礼申し上げます。
 三重短期大学で過ごした二年間を振り返ってみますと、学生としての知識をつけるだけでなく、たくさんの経験と、たくさんの出会いのおかげで、充実した日々をすごすことができました。
 三重短期大学の講義では、自ら選択した関心を寄せる科目について、より一層興味を惹かれ、知り得た知識から考えを広げ、自分なりの答えを導き出すこともできました。
 先生方の講義が、専門的でありながら理解しやすく、納得できるところに引き込まれ、九十分の講義がとても短く感じられました。
 三重短期大学の大きな特徴として、様々な年代の学生が共に学んでいるということが挙げられます。
 高校を卒業して進学した学生だけでなく、社会人として仕事を持ちながら学んでいる方、人生の再出発として意欲的に学んでいる方、それぞれに目標を持ち、この三重短期大学に集うことで、素晴らしい出会いと、刺激を受けることもできました。
 私には、今年成人式を迎えた双子の息子がおります。二年前、大学進学が決まり、新生活のスタートに胸をはずませている息子たちの姿を見て、私も、再度学んでみたいと思い、三重短期大学に入学することを決意いたしました。息子と同じ年齢の学生たちと共に学ぶことには、少し戸惑いも感じながら、学友として共感したり談笑したりできることが、とても新鮮でした。
 法経科で受講した講義では、現代社会のしくみや問題点を歴史の中にも見いだすことができ、関心がより一層深まり、身近な課題から国際情勢に至るまで、何事にも問題意識を持って考えることが身についたことを実感しております。
 また、社会科学演習の憲法ゼミでは、様々な角度から憲法や法律のあり方について意見を交わすことができたことは、これから、社会の一員として生きていくための指針となるのではないかと思っております。
 私たちは、三重短期大学を卒業し、新たな生活が始まります。
今年度で定年退職を迎えられます竹添教授の最終講義でのお言葉をお借りしますと、「私たちは、私たちの物語を生きる」のだと思います。
 私たち卒業生は、三重短期大学で培った知識と、経験と、思い出と、そして、五月のキャンパスに咲きほこった艶やかなツツジの花と、教室の窓から眺めた美しい夕日を忘れることなく、次の目標に向かって進んでゆきます。
 二年間、本当にありがとうございました。本日ここにご臨席いただきましたすべての皆様が、輝く人生を歩まれることをお祈りし、答辞とさせていただきます。

平成30年3月21日

三重短期大学 卒業生代表 
法経科第2部  三谷 真奈美

 

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