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入学式の様子

平成30年度入学式が挙行されました

平成30年度入学式は4月5日(木)、本学体育館で行われました。法経科第1部125名、同第2部76名、生活科学科170名、合計371名が入学しました。

学長訓辞

体育館脇の桜が葉桜へと姿を変え、春本番を迎えた佳き日に、平成30年度の入学式を挙行できますことをたいへん嬉しく存じます。このたび三重短期大学への入学が許可される学生は、法経科第1部125名、法経科第2部76名、生活科学科170名、総計371名です。新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。三重短期大学を代表し、心より歓迎申し上げます。ご家族の皆様におかれましても、感慨ひとしおのことと存じ、お慶び申し上げます。
 ところで、皆さんは何のためにこの三重短期大学へ入学されたのでしょうか?栄養士もしくは社会福祉士になりたいから、公務員になりたいから、就職の実績があるから、あるいは4年制大学へ編入学したいからなど、理由は様々でしょう。中には親や高校の先生に勧められてという人もいるかもしれません。
 ご存知とは思いますが、国においても、専門職大学や専門職短期大学を創設するなど、大学・短大という高等教育機関を就職と直結させて考える傾向が強くなっています。もちろん、大学を卒業すれば、どこかに就職することになりますし、そのための知識や技能を大学で身につけるわけですから、こうした見方が誤りであるとは申せません。しかし、そのことだけを大学に求めるとすれば、職業訓練学校と何ら違いはなくなってしまいます。
 一方で、将来、今ある職業の半分くらいがなくなる、あるいはAIにとってかわられるという調査結果や、子どもたちの65%は、今は存在しない職業につくであろうとする見解が海外で示されています。話半分に聞いたとしても、現在の職業に対する見方が、近い将来に通用しなくなることは確かのように思います。
 では、本学に入学し、皆さんは何を学び、何を身につけたらよいのでしょうか。私は、その答えは「教養」であると思っています。そして、そもそも大学教育の原点は教養教育にあるのです。古代ギリシャでは、文法学、修辞学、論理学、算術、幾何、天文学、音楽の7つの科目をリベラル・アーツと呼び、その時代に自由人として生きるために必要な学問とされていました。
 平成3年に行われた大学設置基準の大綱化に伴い、それまで大学・短大に厳格に求められていた人文科学、社会科学、自然科学という一般教育の枠組みが取り払われ、教養教育の弱体化を招きましたが、それでも各大学とも一般教育を全くなくしたわけではなく、それぞれに工夫しながら維持してきました。本学においても、多くの科目が教養としての共通科目として位置づけられています。
 こうした思いがある中で、私は先日「人生を面白くする本物の教養」(幻冬舎新書)という本に出会いました。この本の著者は某生命保険会社の会長を経て、今年の1月から立命館アジア太平洋大学の学長をされている出口治明さんという方で、なおかつ津市の美杉出身とのことです。
 出口さんは、本の冒頭でシャネルの創業者であるココ・シャネルが語ったとされる、「私のような大学を出ていない年をとった無知な女でも、まだ道端に咲いている花の名前を一日に一つぐらいは覚えることができる。一つ名前を知れば、世界の謎が一つ解けたことになる。その分だけ人生と世界は単純になっていく。だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい」という言葉を紹介し、「教養は生き方の問題である」と述べています。また、出口さんは、教養を「人生におけるワクワクすること、面白いことや楽しいことを増やすためのツールである」と定義し、知識は教養のための手段にすぎず、「自分の頭で考える」ことが教養の本質であると主張しています。
 私もそうですが、人は何か問題に直面すると、すぐに他人や本、現在ではインターネット上に正解を求めようとする傾向があります。しかし、正解は一つとは限らず、正解がない問題もあります。あるいは、今日正解であったものが、明日には正解でなくなるということも起こります。だからこそ、自分の頭で考え、それに対する他者の意見に真摯に耳を傾け、必要があれば、自分の考えを修正するという営みが大切なのです。
 私が最近手にしたもう一つの本に「オックスフォード&ケンブリッジ大学世界一「考えさせられる」入試問題」(河出文庫)があります。その最初に取り上げられている問題は、ケンブリッジ大学の入試に出されたもので、「あなたは自分を利口だと思いますか?」というものです。皆さんでしたら、どのように答えるでしょうか。2つ目は、オックスフォード大学の問題で、「蟻を落とすとどうなりますか?」というものです。
 いずれもこれが正解というものはありません。出題者は、受験生各自がどのような知識を持ち、それらをどのように活用して自分なりの解答を導き出すのか、そのプロセスを見ているのだと思います。そのプロセスに、教養の差、最近は教養力という言葉もあるようですが、その違いが現れてくるのです。
 専門的な知識や技能を身につけることはもちろん大切ですが、皆さんには、それだけで満足することなく、本学在学中そして卒業後においても、多方面に興味を持ち、教養の幅を広げていくことを期待します。
 某携帯電話会社のCMに「三太郎」シリーズがありますが、今年の初めに放映されたものに、菅田将暉さん演じる鬼ちゃんが、鈴木福さん演じる息子に「お前、将来どうするんだ」と尋ねるものがありました。「電気屋さんになりたい」と答えた息子に、鬼ちゃんは「いや、進学しろ。学んだことは、誰にも奪われないから」と返すのですが、これは名言だと思います。桃太郎に物質的な財宝を奪われてしまった鬼ちゃんの言葉だからこそ説得力もあります。皆さんも、誰にも奪われない教養という財宝をぜひ身につけてください。ちなみに、この三太郎シリーズをプロデュースしている篠原誠さんという方も津市美杉のご出身です。
 さて、全く話を変えますが、近年、大学には地域貢献が求められています。本学にも地域連携センターがあり、様々な事業を展開していますが、その中には学生が主体となる事業もあります。例えば、毎年12月に津市大門商店街で三重大学の学生とのコラボによって1日のみ営業するカフェでは、食物栄養学専攻の学生がメニューを考え、調理する役割を担っています。あるいは、機能別消防団に所属したり、地域の清掃活動に参加する機会もあります。
 また、一昨年度からスタートした「高等教育コンソーシアムみえ」を通じて、県内の他の大学・短大・高専の学生と交流する機会も増えることでしょう。
 このように、学生時代にしかできない様々な体験に意欲的にチャレンジすることも忘れないでください。
 短大の2年間は決して長いとは言えませんが、今申し上げた勉学や活動を通して、本学の教育目標であるところの「創造性豊かな人間性と優れた専門性を備えた人材の育成」「実社会で活躍できる知的・人間的資質を備えた人材の育成」「地域社会を主体的に担う市民の育成」「国際社会に対する理解とコミュニケーション能力や情報社会に対応できる能力の育成」を達成していってほしいと願っております。
 最後になりますが、本学は66年を数える歴史の中で、県内外に2万名に達しようかという卒業生を送り出し、その卒業生は各界でご活躍いただいています。決して大きいとは言えない地方都市である津市が、長きにわたり高等教育機関を維持し続けてきたことは特筆されるべきことであり、まさに文教都市の名にふさわしいと言えるでしょう。同時に、ここまで辿りつくことができたのは、市民の皆様のご理解とご支援あってのことであり、その感謝の念を忘れることはありません。これから本学で勉学に勤しむ皆さんにも、ぜひこの思いを共有していただきたいと思います。
 大学は、教員、職員、そして学生によって構成されます。すなわち、皆さんは、今日からはゲストではなく、本学の大切な構成員であります。私にとって皆さんは、いわばパートナーとしての存在です。ぜひ、私を含めた教職員や先輩学生とよきパートナーシップを築き、魅力ある短大づくりに力を貸してください。同時に、これからは本学の学生としての自覚と責任をもって行動することを切に願い、私からの訓辞と致します。

平成30年4月5日

三重短期大学長 東福寺 一郎

新入生代表宣誓

宣誓

 やわらかな風につつまれ、春の訪れを感じるこの良き日に、私たちは三重短期大学の入学式を迎えることができました。
 本日は私たち新入生のために、このような素晴らしい式を挙行していただき、心より御礼申し上げます。
 今、私たちは、今日までの様々なことを思い出すとともに、大学生活への期待と夢で満ち溢れています。これからの2年間、三重短期大学の学生として学べることを、とても誇りに思います。
 ここにいる私たちは、今、同じスタートラインに立ち、同時にはじめの一歩を踏み出したところです。この一歩を,価値ある一歩にできるよう、向上心を持って、日々自分を磨いていく努力をしていきたいと思います。
 2年間の学生生活の間には、挫折を味わったり、夢を失いかけたりといったことがあるかもしれません。しかし、そのような時も今日のこの感動を思い出し、再び夢に向かって歩んでゆきたいと思います。
 私たち新入生一同は三重短期大学での学業を通じ、社会に貢献できる人材となるべく責任感を養い、幅広い知識を得られるよう日々努力することを誓います。
 最後になりましたが、御多忙の中私たちのために御出席いただきました御来賓の皆さま、教職員の皆さま、保護者の皆さまに心より御礼申し上げます。三重短期大学生であることに誇りを持ち、学生同士切磋琢磨し合い、有意義で充実した学生生活を送ることを誓います。

平成30年4月5日

新入生代表
法経科第2部 城山実吏

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